5月。緑が輝いています。あちこちで白や黄の木香薔薇が咲いています。本当に美しい季節ですね。皆さん、お変わりありませんか。僕は4月20日、ボストンマラソンを走ってきました。つくば、東京に続いて今シーズン3回目のマラソンレポ…
水深44mからのメッセージ~セウォル号事故と報道姿勢~(上)
2014年4月16日、韓国南西部のチンド(珍島)沖で、旅客船「セウォル号」(6825トン)が沈没した。乗客・乗員476人のうち、修学旅行の高校生ら295人が死亡、依然9人が行方不明となっている。その船体は今、水深44mの…
水深44mからのメッセージ ~セウォル号事故と報道姿勢~(下)
セウォル号事故に対するKBSの報道姿勢は、どんな点が問題になったのであろうか。 まず、KBS若手記者らの反省文は次のように指摘している。「我々は現場にいたが、現場取材をしなかった。遺族が救助活動の不適切さを叫ぶとき、発表…
科学記者養成の問題点「良い記者自然発生説」の経営者たち
私の持論は「良い記者自然発生説」。「良い科学記者というものは、放っておけば組織内に自然発生する(例えば庭の空き缶にボウフラが自然に涌くように)」という説である。 そんなばかな、と思われるかもしれないが、新聞、テレビを問わ…
御巣鷹から30年 あの大事故の教訓を忘れるな
フランスで3月24日、ドイツ旅客機の副操縦士が乗員乗客計149人を道連れにして故意に墜落事故を起こした。4月14日には広島空港で韓国アシアナ航空の旅客機が着陸に失敗し、25人がケガをする事故が発生した。 「空の安全」…
<シネマ・エッセー> 悪党に粛清を
映画が活動写真と言われた戦前、大阪の場末に「ヤマト館」という洋画専門の小さな映画館があった。小学生のくせに映画好きだった私は、お小遣いの50銭玉を握ると、歩いてそこへ行くのがもどかしく、いつも走っていたのを今でも思い出す…
客観報道と民主化プロジェクト ーインドネシア・ジャーナリズムの現状ー
インドネシアには報道の日がある。祝日ではないが、同国の闘争的なジャーナリズムの歴史を語るうえでは記念すべき日である。 報道の日の制定には歴史的な背景がある。1946年2月9日、インドネシア共和国の勢力下にあった中部ジ…
群馬大病院の不祥事 他の病院でも起こり得る
北関東の拠点病院として知られる群馬大病院で、同じ医師による肝臓の腹腔鏡手術を受けた患者8人が次々と亡くなり、今年3月3日に病院側が全てのケースで医療ミスを認める最終の調査報告書を公表した。 手術前に必要な安全性と有効…
「表現の自由」を考える ~慶應義塾大学綱町三田会ミニゼミから~
3月4日、2014年度最後のミニゼミが慶應義塾大学三田キャンパスで開かれた。今回のテーマは「表現の自由」、ジャーナリズムに携わる者にとっては永遠の課題だが、特に1月7日に発生したフランス紙襲撃テロ事件をきっかけに、日本で…