1)韓国で今起きていること 韓国は今、混乱の最中にある。12月3日夜、ユン・ソンニョル大統領が突然宣言した「非常戒厳」がきっかけだった。非常戒厳はすぐに解除されたものの、大統領の弾劾訴追案が可決された。その妥当性を審理…
ローマ・カトリック教会教皇にアジア出身者実現の布石か?
「教会の宣教する使命の中心は欧州からグローバル・サウス(主に南半球の新興国・発展途上国)の地域に移行し、それが今回の任命にも表れています。日本、アジアへの祝福です。」――新たに21人叙任された枢機卿の中に、日本の菊池功東…
ドナルド・トランプの陰謀論政治
ここ最近、寝ても覚めてもドナルド・トランプのことばかりを考えている。といっても、彼の熱狂的なファンになったからではない。彼についての研究をするようになり、関連する書籍やニュース記事、論文を連日読み漁るようになったからだ…
始動する石破新政権と日韓関係
日本の新しい首相に自民党の石破 茂総裁が指名された。国内外から注目される中、石破政権が始動した。先に行われた自民党総裁選挙は、9人が立候補する異例なものとなった。政治とカネの問題などから派閥単位の動きも薄れ、読みにくい…
『日航・松尾ファイル』の出版(下) そこに中曽根政権の思惑があった
■日航は加害者ではなく、被害者だ 拙著のサブタイトル「日本航空はジャンボ機墜落事故の加害者なのか」に違和感を持った方も多いと思う。この私も墜落事故を起こしたのは日航で、日航は加害者だと考えていた。しかし、御巣鷹山のあの墜…
エムポックス(サル痘)ワクチン支援、アフリカへの不公正な扱い是正を
エムポックス(サル痘)は、1970年コンゴ民主共和国で最初の感染確認があったとされる。そして、2022年までにアフリカ中央部、西部などで感染がみられ、更にヨーロッパの一部地域でも拡大が確認された。エムポックス対応ワクチ…
ラグビー世界最強の南ア “ONE TEAM”にかける特別な思い
◆圧倒的な存在感 国民的スポーツのラグビー 「今週末、ラグビー観に行かない?」。南アフリカに暮らすようになって約1年。ラグビーの南ア代表戦をスポーツバーで観戦しよう、と現地の友人に誘われた。日本では、自分の周りでワールド…
「ポスト・マンデラ神話」歩みだす南ア
◆「新時代」初の連立政権発足 南半球の初冬の透き通る空に、次々と打ち上げられる21発の祝砲が轟いた。「国民統一政府(GNU)の樹立は極めて重要な瞬間。新時代の始まりだ」。6月19日、南アフリカの首都・プレトリアで開かれた…
南ア民主化選挙から30年 揺れる「マンデラ党」政権
南アフリカの総選挙は先月(2024年5月)29日投票、開票作業が続いている。選挙管理委員会による確定結果は未だ出ていない。しかし、委員会はリアルタイムで開票状況を公表しており、開票率は既に94.66%。与党・アフリカ民…
韓国総選挙の与党大敗と日韓関係
歴代最悪の「与少野多」 4月10日の韓国総選挙は、保守系与党が大敗した。300議席で争う選挙は、与党が6議席減らした108議席、革新系野党が192議席となった。ユン・ソンニョル政権を支えてきた与党にとっては、文字通りの「…