1)バイデン政権と外交政策 バイデン氏は、上院外交委員長やオバマ政権の副大統領を歴任し、実務型の政治家としてよく知られている。その政治哲学は、自由・民主主義、国際協調主義にある。バイデン氏は、すでに地球温暖化を防止する…
ミニゼミレポート「米大統領選挙をめぐるアメリカ社会の分断」
2020年12月16日、2020年度4回目のミニゼミがオンラインで開催された。今回のテーマは11月に行われた「米大統領選挙」。ニューヨークを拠点に活躍するジャーナリスト津島恵子氏を招き、現在のアメリカの社会やジャーナリ…
外国人受け入れと新型コロナ感染予防対策
新型コロナウイルスの水際対策の一環として、政府は、159の国と地域からの入国を原則として拒否しているが、ベトナムや台湾など比較的、感染状況が落ち着いている一部の国や地域との間で、ビジネス関係者を対象に往来を再開させてき…
金正恩の“涙”の裏側に見えるもの
1)異例な軍事パレード 北朝鮮は、10月10日、「朝鮮労働党」の創建75周年を祝う軍事パレードを行った。午前零時を告げる鐘の音とともに花火が打ち上がった。スーツ姿のキム・ジョンウン委員長が姿を見せると、会場のキム・イルソ…
始動した菅政権と危うい日韓関係
9か月ぶりの日韓首脳会談 日韓首脳による電話会談は、韓国側の求めによるものだった。菅首相は戦時徴用をめぐって日本企業への賠償を命じた韓国大法院判決に触れ、「厳しい日韓関係をこのまま放置してはならない」「今後とも韓国に適切…
「安倍辞任」で日韓関係はどうなる
■安倍首相の辞意表明と日韓関係 8月28日、安倍首相が持病の悪化を理由に辞意を表明した。健康不安説が一部流れていたものの、電撃的な辞任劇となった。第1次と第2次合わせて8年8か月に及ぶ政権は、連続の在職日数とともに憲政史…
日韓経済対立は長期・泥沼化してしまうの?
■日韓経済対立は今 日本が韓国向け半導体素材の輸出管理を強化して1年となった。この間、強く反発する韓国は対抗措置を相次いで打ち出している。日本の措置は国際ルールに反するとして、WTO・世界貿易機関に提訴した。加えて、G…
ビリッビリッと綻ぶ南北関係、そして日本
幸・不幸を問わず、忘れてならない日は多い。韓国・北朝鮮にとって、6月25日はその一つだ。朝鮮戦争が始まった日である。今年は70周年の節目となった。3年に及ぶ戦禍の犠牲者は民間人を含めおよそ300万人、南北に離散した家族…
コロナ禍で変わる世界、どうなる日韓
コロナ禍とムン大統領演説 新型コロナウイルスの感染は、今も世界で拡大している。その勢いはやや衰えたかに見えるが、感染者数はすでに600万人を超え、死者数は37万人に迫る。その渦中の5月10日、韓国のムン・ジェイン大統領…
総選挙で圧勝のムン政権、日韓関係はどこへ?
コロナ禍中の4月15日、韓国の総選挙が行われた。今後の韓国を左右する選挙は、ムン・ジェイン大統領を支える革新系与党が180議席を獲得した。過半数を大きく上回って、「記録的」「前例のない」圧勝となった。保守系野党は、パク…