■新型コロナ対策で免疫力が低下した この1年の感染症を振り返ってみると、新型コロナ以外のウイルス感染症が急速に広がったように思われる。その理由として考えられるのが、免疫(抵抗)力の低下だ。私たちはウイルスや細菌などの病…
故・古市泰宏博士の業績 -ノーベル賞受賞のmRNAワクチン実用化に貢献
スウェーデンのカロリンスカ研究所は、2023年のノーベル生理学・医学賞を、mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンを開発したドイツのバイオ企業ビオンテック顧問で米ペンシルベニア大学のカタリン・カリコ客員教授(68)とドリ…
ノーベル賞 カリコさんとmRNAワクチンはどこがすごいのか
■RNAを医療に役立たせたい 苦労の連続だが、彼女の人生にはドラマがある。10月2日にノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった、米ペンシルベニア大学特任教授のカタリン・カリコさん(68)のことだ。 報道を総合すると、カ…
「日航ジャンボ機墜落事故から38年」 隔壁の残骸を前に考えた
■空の安全のための展示 隔壁の残骸を見てきた。38年前の8月12日、群馬県上野村の山中に墜落したあの日航123便の後部圧力隔壁である。羽田空港を臨む東京モノレール・新整備場駅前の「日本航空安全啓発センター」には、隔壁のほ…
ヒトの賢さとは?〜人工知能・ChatGPT を考える〜
「漢方薬の大型専門店にゆくと、天井まで届く大きな棚に、びっしりとはめ込まれた区分に恐らく数千の薬が収納されている。“あの人”は、どの薬がどの区分にあるかを全て承知している。しかし、区分を越えて別々の薬を混ぜると何が起こ…
対話型AI ~政府利用への提言~
対話型AI(人工知能)とは、人間と自然な会話を実現できるコンピューターテクノロジーのことである。言語の意味や文脈の把握、意図の推論ができ、人間のように質問の意味を理解して答えたり、求められている情報を提供したり、意思の…
「鳥インフル」は新型コロナよりも怖い
■パンデミック・フルーの襲来 かなり気になっていることがある。増え続けている鳥インフルエンザウイルスの感染だ。ニワトリの間で感染を繰り返すと、人に感染しやすくなり、最後は人から人へと次ぎ次ぎに感染する人のインフルエンザ…
「新型コロナ」が共存するとき
■同時流行の兆しが見える黄色信号 新型コロナウイルスの新規感染者数が1日当たり10万人を超え、第8波の襲来が懸念されている。インフルエンザとの同時流行もその兆しが表れ、厚生労働省が警戒中だ。 同時流行について厚労省は南半…
大学発ベンチャーの問題点 ~国産ワクチン開発を巡って~
アンジェスは、2022年9月7日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するDNAワクチン(プラスミドDNAワクチン)の開発を中止すると発表した。併せて、DNAワクチンの開発や生産に向け、国内外の複数の企業と…
「感染急増の第七波」事態の悪化招く過剰反応を断ち切れ
■検査キットを活用して自主検査しよう 新型コロナの第7波で、全国の1日当たりの新規感染者の数が20万人を超えて第6波のピーク時の2倍に膨れ上がり、その後も過去最多を更新している。だが、重症者はそんなには増えていない。こ…