シネマエッセイ articles

国がつく嘘を暴く~二つの映画を観て~

国がつく嘘を暴く~二つの映画を観て~

 国は嘘をつきジャーナリズムは、それを暴くというのは報道の永遠の課題だ。 だが、二つのドキュメンタリータッチのアメリカ映画「バイス」と「記者たち」はそれが決して簡単ではない事を明確に、そして面白い物語として見せてくれる。

<シネマ・エッセー> 否定と肯定

映画の試写会に、監督や俳優が出演して作品について語ることはありますが、劇映画の<登場人物>が映画の試写前にスピーチするのは、珍しいのではないでしょうか。日本記者クラブで行われた『否定と肯定』の試写会には、この映画のヒロイ

<シネマ・エッセー>関ヶ原

 東海道新幹線に乗り、列車が「関ヶ原トンネル」を通るたびに、私の思考に”転換”のスイッチが入ります。上り列車のときは「これからは東日本だ」という一種の緊張感。下りの場合は「関西に帰った」という感慨です。トンネルの西側、近

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