テレビでは、毎日、おびただしい数の番組が放送されている。残念ながら、話題や注目を集めるのはごく一部の番組で、多くは、番組の海に埋もれ、忘れ去られてしまう。しかし、番組の中には、時を経て、新たな光があてられるものがある。…
テレビからスポーツ番組が消える日
WBCの中継(全47試合)をNETFLIXが独占配信するというニュースが流れ野球ファンが驚いている。30億円から150憶円に権料がアップしテレビ局は手が出せなかった模様だ。NETFLIXは年間2兆円もの番組制作費を使っ…
時事新報社の解散と産経新聞
「本総会はこれをもって閉会とし、当社の全ての清算業務が終了いたしました。長きに渡り当社をお支え頂いた株主のみなさま方に心より御礼を申し上げます」。2025年1月24日午後2時過ぎ、東京・大手町の産経新聞東京本社会議室に…
シリーズ ラジオ100年 Ⅵ 今日の話はきのうのつづき
ラジオ100年、それは昭和100年でもある。そして今年、敗戦80年。 思えば、戦前の20年はともかく、それからの80年をラジオに沿って、自身のほぼ80年を振り返れば、ラジオが始まっての4分の3ほどを、多少なりと意識…
シリーズ ラジオ100年 Ⅴ 「ラジオ体操」と「ラジオ深夜便」
私は2002年から数年、NHKのラジオ部門を担当した。その中で痛恨の思い出がある。時はイラク戦争の勃発寸前。世界はイラクの大量破壊兵器の存在をめぐって激しい論戦が続いていた。我々も開戦に備えて泊まり込みを続けていた。 …
シリーズ ラジオ100年Ⅲ ラジオを楽しむ!
テレビ番組は、小さい頃から楽しくて、待ち遠しくて、そしてワクワクして見たものだった。齢70を超えた今でも、そんなところがある。私のような1955年生まれは、テレビとともに人生を歩んできた、正真正銘のテレビ世代だ。そのテ…
シリーズ ラジオ100年 Ⅱ ラジオ賛歌
▼身近にあった放送局 郷里・広島県の尾道市には、かつてNHKの放送局がありました。幼いころ、実家の2階の物干し場に上がって、背後にある千光寺山(標高144.2m)を見上げると、山頂付近に放送用アンテナの鉄塔(高さ55m)…
シリーズ ラジオ100年 1 放送記者の誕生
東京・芝浦。JR田町駅のほぼ線路際にひっそりと「放送記念碑」が建っている。説明によると「大正14年(1925年)3月22日、この地にあった東京高等工芸学校の図書室を放送所として、ラジオ第一声を送り出した」とある。「…
「ネット社会を生きる」SNSは殺傷事件まで引き起こす
■「当然だ」「自業自得だ」 立花さんが襲われた、というニュースを伝えるテレビ画面には、頭や首から血を流し、救急車の中で傷口をタオルで押さえる立花氏の痛々しい姿が映し出された。だが、この惨状を見て「当然だ」「自業自得だ」と…
なぜ、私たちは書くのか 誰に向けて書くのか ―いま「記者」を考える―
2022年11月、一般向けに公開された生成AI「ChatGPT」は、瞬く間に私たちの社会を大きく揺るがし始めた。それは「記者」の存在意義にも、深刻な問いを突きつけている。 本稿では記者活動を通じて得た自身の経験を元に…