「中道政治という言葉は、池田大作の発明のようなものだ」 政治評論の場で、こうした言い回しを耳にすることがある。発言者は、現代日本政治の語り部とも言える田﨑史郎である。 この言明は、一見すると分かりやすい。公明党が「中道政…
ネット社会を生きる 立花裁判で「SNSの病理」を考えたい
■立花被告の刑事裁判が今年2月にも始まる 政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(58)が昨年11月9日、名誉毀損容疑で逮捕され、神戸地検も起訴に踏み切った。今年2月にも公判が始まる。兵庫県知事の内部告発問題に…
台湾問題を読み解くー〈大一統〉と〈屈辱の歴史〉、そして「制裁としての政策」
台湾海峡の緊張が続くなか、高市早苗首相が「台湾有事は日本の〈存立危機事態〉になりうる」と発言した。これに対し中国政府は即座に反発し、「いかなる外部勢力の介入も許さない」と強く非難した。ここまでは、ある意味で想定内の外交…
村山富市元首相の「功と罪」
村山富市元首相死去のニュースは、自民党の総裁選に重なったが多くの新聞、テレビは政局記事を押しのける勢いだった。村山連立政権は、社会党が反自民を表看板にしてきた当の相手であり、そこから分かれた新党・さきがけによる「自・社…
石破首相は「湛山研究ブーム」を生かせるか
参院選挙の結果をめぐる自民党内の 混乱は続いているが、石破茂首相も参加する超党派の議員連盟「石橋湛山研究会」が、静かに注目されている。1昨年に発足したばかりの若い議連で、共同代表は、岩屋毅外相(自民)と古川元…
日本版「トランプワールド」の幕を開けた参院選
「(アメリカから黒船艦隊がやってきた日本の)幕末に起きたような革命的な出来事が今(の日本に)起こりかけている。アメリカのトランプ大統領にどう対応して行くかで、日本は変わって行くかもしれない。」(2025年5月、御厨貴東大…
イ・ジェミョン大統領と明日の日韓関係
1)始動するイ・ジェミョン大統領 韓国で、イ・ジェミョン大統領が誕生した。ほぼ予想通りの結果となった。6月3日の大統領選挙は、去年12月に突然「非常戒厳」を宣言したユン・ソンニョル前大統領が弾劾訴追で失職したことに伴う…
アメリカへの輸出拡大続く日本医薬品業界とトランプ政権
2025年1月20日にドナルド・トランプ氏が米国大統領に就任し、大統領権限を行使して不法移民の強制送還、関税強化を打ち出してきた。「米国第一主義」「対中強硬」を基本方針に、経済の不透明感が増大していく中で、今後の医療政…
韓国の政治的混乱と大統領選挙
1)政治的混乱の続く韓国 韓国は今、政治的混乱と分断の渦中にある。去年12月、ユン・ソンニョル大統領が宣言した「非常戒厳」は、民主主義に反するものとして大きな波紋を広げた。与野党の激しい対立が引き起こしてきた政治的混乱に…
日本学術会議の法人化は学問・研究の自殺行為
学問の独立性の危機日本の学問の独立性が今、大きな岐路に立たされている。政府は2025年3月7日、日本学術会議を2026年10月に現在の「国の特別機関」から「特殊法人」へ移行させることを柱とする新しい日本学術会議法案を閣議…