立花隆氏とは一体何者だったのか。 氏が亡くなったとの報があってからひと月以上経つが、新聞雑誌などの活字メディアはもとより、ネット上やテレビ番組でも多くの特集が組まれている。 ひとりの人間が為し得たにはあまりに膨大、深遠な…
ミニゼミレポート「SNS社会での番組制作のあり方」
2021年7月7日、今年度2回目のミニゼミがオンラインで開催された。今回の議論のテーマは「SNS社会での番組制作」。昨年5月23日、恋愛リアリティ番組『テラスハウス2019-2020』に出演していた女性プロレスラーの木…
建築家 安藤忠雄氏が寄贈した「こども本の森 中之島」を訪ねる
新緑が映える大阪・中之島にある子ども向け図書施設「こども本の森 中之島」(大阪市北区)を訪ねた。子どもたちの「本離れ」を憂える建築家、安藤忠雄さん(79)が設計、建設して大阪市に寄贈した。同じようなコンセプトの施設が、…
新型コロナ禍の中「ペスト」(アルベール・カミュ著)を読む
「ペスト患者であることはひどく疲れることなんだ。しかし、ペスト患者になりたくないと望むことは、さらにもっと疲れることなんだ」 「絶望に慣れることは、絶望そのものより悪いのだ」 これはフランスのノーベル文学賞受賞者カミュ(…
「あいちトリエンナーレ」が映し出したもの —「情」の視点から考える
名古屋市を中心に8月1日から開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」が10月14日、閉幕した。展示の一部である「表現の不自由展・その後」(以下「不自由展」)がテロ予告や脅迫を受け開幕直後に展示中止となった。こ…
アムステルダム便り オランダでみたReiwa
慶應義塾大学から昨年8月より1年間、オランダ・アムステルダム大学へ交換留学で派遣されています。 オランダ人にとっては「当たり前」の国民文化に疑問を投げかけ、その背景を探っていきたいと思います。 * * * * * オ…
大阪でバレンタイン・コンサートを楽しむ
「バレンタインデー」は、筆者には遠い記憶のひとコマになっていたが、今年は違った。2月4日、いずみホール(大阪市中央区)で催された関西フィルハーモニー管弦楽団主催の「バレンタイン・コンサート」を堪能したうえ、チョコレートの…
近代日本と慶應スポーツ展を終えて(2)―改めて学生スポーツを考える―
昨年末に行われた「近代日本と慶應スポーツ」展の展示資料中で、私が個人的にもっとも宣伝したのが野球部監督前田祐吉のノートである。2期にわたって慶應野球部を率い、8度のリーグ優勝を果たした前田監督のノートには、スポーツの現状…
お客様は中高年 ~BSTV放送の最新事情~
日本でテレビ放送が始まって来年で65年。人間で言えば高齢者の仲間入りだ。「それで若者のテレビ離れが進むのか」というのは冗談だが、テレビが“若者のメディア”であった時代はもう終わっている。だが、テレビ業界はそのことを認めた…
大阪4大オーケストラの饗宴
大阪府内を拠点に活動をしている四つのオーケストラが競演するコンサートが4月8日、大阪・中之島のフェスティバルホールで開かれた。名称は「大阪4大オーケストラの饗宴」。今年が3回目で、ファンの間では「4オケ」と呼ばれている…