米グーグルは、専門性の高い生成AIの開発に取り組んでおり、一部の科学者には欠かせないものとなっている。それが、グーグル・ディープマインドがタンパク質の立体構造を予測するために開発したソフトウェア「アルファフォールド」で…
「サプリの制度」安全性を見失うことなかれ
■死者5人、入院や通院は1400人以上 小林製薬(大阪市)の紅麹成分を含むサプリメント(栄養補助食品)の健康被害が、大きな社会問題になっている。小林製薬のホームページによると、4月24日時点で死者は5人に上り、1500…
中国そして日本の肺炎顛末記
世界保健機関(WHO)が2023年11月22日、中国の子どもたちの間で増加している呼吸器疾患の集団感染について、中国当局にさらなる情報を求めたことを明らかにした。このニュースは、新たなパンデミックの可能性への警戒から、…
「鳥インフルの流行」卵の値段より人の命だ
■警報レベルのインフルエンザ 昨年12月のメッセージ@penで「インフルエンザの今後の感染拡大が心配だ」と書いたが、その懸念が的中した。 厚生労働省によると、全国約5000の定点医療機関から12月4日~10日の1週間に報…
感染症対策にも里山のような調和が求められる
■新型コロナ対策で免疫力が低下した この1年の感染症を振り返ってみると、新型コロナ以外のウイルス感染症が急速に広がったように思われる。その理由として考えられるのが、免疫(抵抗)力の低下だ。私たちはウイルスや細菌などの病…
故・古市泰宏博士の業績 -ノーベル賞受賞のmRNAワクチン実用化に貢献
スウェーデンのカロリンスカ研究所は、2023年のノーベル生理学・医学賞を、mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンを開発したドイツのバイオ企業ビオンテック顧問で米ペンシルベニア大学のカタリン・カリコ客員教授(68)とドリ…
ノーベル賞 カリコさんとmRNAワクチンはどこがすごいのか
■RNAを医療に役立たせたい 苦労の連続だが、彼女の人生にはドラマがある。10月2日にノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった、米ペンシルベニア大学特任教授のカタリン・カリコさん(68)のことだ。 報道を総合すると、カ…
「葬送」 さようなら門田守人先生 わが心の師だった
■「また一杯」と考えていた矢先 その訃報は突然、入ってきた。 9月7日午後5時すぎ、机の上のスマホが鳴った。親しい医療関係者からで、出ると「門田守人(もんでん・もりと)先生が亡くなられたらしい」と告げられた。庭先のキ…
救える命を救おう~日本移植会議シンポジウムに参加して~
一般社団法人「日本移植会議」という団体があります。その2019年に設立された団体の代表理事は東京女子医大名誉教授の小柳仁先生です。小柳先生といえば心臓外科で高名を博した榊原先生の門下生であり、その流れを継いで恐らく日…
「パンデミック」はまた必ずやってくる
■隅田川花火大会が4年ぶりに再開 この夏は新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが2類相当から5類に移行し、イベントの規制が緩和された初めてのお盆(8月13日~16日)休みを迎える。 JR各社のまとめによると…