大阪市中央区心斎橋筋2丁目8番5号――。大阪・ミナミの心斎橋筋商店街の、この一角がにわかに話題を集め出した。国土交通省が3月末に発表した公示地価(1月1日時点)で、商業地では心斎橋筋の「旧ヤマハ心斎橋」の上昇率が全国ト…
自著「21世紀の格差」を語る 最終回 ~米国への憧憬、そして財閥解体が残したもの?~
日本の戦後はアメリカへの憧れから生まれた 敗戦した日本を統治したGHQはA級戦犯の指名にとどまらず戦争協力者を公職から追放し、新憲法により女性の選挙権を初めて認める総選挙を実施した。女性議員39名を含み、80%が新人…
自著を語る「21世紀の格差」③ 同一労働同一賃金を徹底して非正規への差別をなくせ
アベノミクスの行き詰まりと「同一職(労働)同一賃金」 安倍首相は、施政演説の中に「同一労働同一賃金」という項目を取り上げ、成長と分配の好循環を目指すとした。「同一労働同一賃金」とは、アベノミクスを批判する野党が唱えていた…
自著を語る「21世紀の格差」2 若者を優遇しなければ一億総活躍社会は来ない
総裁選を終えた安倍首相が突如唱え始めた1億総活躍社会は、きわめて評判が悪い。たとえば、新3本の矢は、1)希望を生み出す強い経済、3)安心につながる社会保障の3つは、いずれも矢というよりも的ではないかというもので、安保後…
MRJ初飛行 日本の航空産業を活性化できるのか
国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」が初飛行に成功した。国産旅客機の開発は、戦後初のプロペラ旅客機「YS11」以来、半世紀ぶり。それだけにMRJに大きな期待がかかる。 果たしてMRJの開発は、日本の航空産業を活性化さ…
自著を語る「21世紀の格差」~実はトマ・ピケテイ批判の書~
13日金曜日の夜に起こった惨事 死者128人を出したパリ同時テロは、IS(イスラム国)が仕掛けた戦争行為で、起こってはいけないことが起こってしまったのだ。だが、それは拙著『21世紀の格差-こうすれば日本は蘇る』の射程範囲…
格差論争の本格化-ピケティ記者会見から-
フランスの経済学者トーマス・ピケティさんが昨日(1月31日)東京・千代田区の日本記者クラブで会見した。土曜日の午前10時半という記者会見としては異例の時間だったが、会場には凡そ300人というプレス関係者らが詰めかけ、ク…
“お告げ”の終わり~アベノミクスの今後~
世界の金融界をシャーマン(呪術師、巫女)が跋扈している。シャーマンとは、アメリカの中央銀行Fed(連邦準備制度理事会)の女性議長イエレン氏だったり、ECB(欧州中央銀行)前総裁のトリシェ氏 そして、最も”狂…