新型コロナウイルス感染症の拡大は、社会生活における対面の交流を一時的に停止させた。その一方で非接触のビジネスやサービスは利用が急速に拡がった。オンラインでの会議やシンポジウムへの参加は日常的になった。 コロナ禍がようや…
「葬送」 さようなら門田守人先生 わが心の師だった
■「また一杯」と考えていた矢先 その訃報は突然、入ってきた。 9月7日午後5時すぎ、机の上のスマホが鳴った。親しい医療関係者からで、出ると「門田守人(もんでん・もりと)先生が亡くなられたらしい」と告げられた。庭先のキ…
救える命を救おう~日本移植会議シンポジウムに参加して~
一般社団法人「日本移植会議」という団体があります。その2019年に設立された団体の代表理事は東京女子医大名誉教授の小柳仁先生です。小柳先生といえば心臓外科で高名を博した榊原先生の門下生であり、その流れを継いで恐らく日…
福島第一原発の処理水放流と韓国
1)福島原発処理水とIAEA報告書 福島第一原発で貯まる処理水問題が大きな節目を迎えた。IAEA=国際原子力機関は7月4日、処理水を基準以下に薄めて海に放出する日本の計画が国際的な基準に合致し、安全とする報告書を公表し…
ジャーナリズムと放送法~拡大ミニゼミの議論から~
綱町三田会が、メディアコムの学生や教職員と一緒に開いてきた勉強会のミニゼミは、今年で節目の10年目を迎えた。そこで、6月28日、慶應義塾大学三田キャンパスで開かれた2023年度第2回のミニゼミは、通常の綱町三田会、メデ…
「パンデミック」はまた必ずやってくる
■隅田川花火大会が4年ぶりに再開 この夏は新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが2類相当から5類に移行し、イベントの規制が緩和された初めてのお盆(8月13日~16日)休みを迎える。 JR各社のまとめによると…
なぜ、私たちは書くのか 誰に向けて書くのか ―いま「記者」を考える―
2022年11月、一般向けに公開された生成AI「ChatGPT」は、瞬く間に私たちの社会を大きく揺るがし始めた。それは「記者」の存在意義にも、深刻な問いを突きつけている。 本稿では記者活動を通じて得た自身の経験を元に…
政権とメディアが今回もつくり出した“解散騒動”
永田町に吹いた解散風をあおり、沈静化させたのは、解散権を握る岸田文雄首相だった。マッチポンプという言葉があるが、岸田氏は解散権をもて遊んでいた節がある。 解散権は「首相の専権事項」といわれ、政権の都合のよい時期にするこ…
ゼロコロナ政策解禁、急拡大する中国新型コロナ
中国で新型コロナウイルス感染が再拡大し、6月末にピークを迎え週に約6500万人が感染するとの試算が示された。オミクロン株から派生した「XBB」系統がコロナ感染拡大に拍車をかけている。中国当局はコロナの感染者数を公表してお…
新型コロナ「感染症とは何か」を考える時だ
■山頂に立ったところ 新型コロナウイルスによる未知の感染症が発生し、中国湖北省武漢市でアウトブレイク(地域的流行)が始まったのが2019年12月だった。それ以来3年半以上にわたってほぼ毎月毎回、新型コロナの問題点をこの…