昨年(2022年)末の事。「財務省関係者に日銀総裁の後任は見当たらないようだ。副総裁も出すかどうか」と語るのは財務省次官経験者の1人。 黒田東彦現日銀総裁は、今年(2023年)4月8日に任期を終える。日銀総裁ポストは、…
防衛3文書有識者会議〜大手メディア代表は問題提起したか〜
”戦争が廊下の奥に立っていた”(渡辺白泉。1939年・京大俳句掲載) 今年(2022年)9月末。読売新聞の首脳から財務省幹部に電話が入った。「防衛3文書改訂にあたり岸田政権が立ち上げた有識者会議に参加をという要請があっ…
「リスキリング」の欺瞞性 「学び直し」を考える
社会人の「学び直し」が注目されている。このほど成立した2022年度第2次補正予算では、「構造的な賃上げ」実現を謳い753億円が「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(仮称)」に振り向けられた。政策としての「学び直…
「新型コロナ」が共存するとき
■同時流行の兆しが見える黄色信号 新型コロナウイルスの新規感染者数が1日当たり10万人を超え、第8波の襲来が懸念されている。インフルエンザとの同時流行もその兆しが表れ、厚生労働省が警戒中だ。 同時流行について厚労省は南半…
卓越した経営者、稲盛和夫さんを悼む
京セラの創業者で、8月に90歳で亡くなった稲盛和夫さんのお別れの会が11月28日、京都・宝ヶ池の国立京都国際会館で行われた。私も参列して白いカーネーションを献花台に供えながら、取材で会った日々を思い起こしていた。会場の…
自民党史から分析した岸田政権
岸田文雄政権の支持率が下がる一方、物価はとめどもなく上がり続け、歯止めがかからない。1ヵ月に3人の閣僚が辞任した。旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との不可解な癒着も根深い。自民党の保守精神のバックボーンにあった公平と…
シリーズ コロナ禍での米国オンライン留学 第5回~アメリカで何が起きていたのか~
<揺れるシカゴの街> 「警告:本日すべての授業はリモートに移行します」 日本から太平洋を渡った先にあるアメリカ。その中西部に位置する大都市シカゴ。今回は残念ながら新型コロナ感染症の拡大により、オンラインでの交換留学になっ…
ジャーナリズムは中国・習近平政権をもっと強く批判すべきだ
■「2期10年の任期」と「68歳定年の慣例」を破る 5年に1度の中国共産党大会(第20回大会、10月16日~22日)が北京の人民大会堂で開かれ、閉幕直後の23日には最高指導部の人事で3期目の習近平(シー・チンピン)政権が…
シリーズ コロナ禍での米国オンライン留学 第4回~クラスメイト達~
<オンラインでチームメイトがつくれるのか?>「授業はすべて、チームを組まなくてよいものを選んだ」 アメリカでの交換留学から年末に帰国したばかりの先輩が、その翌年(2020年)の秋から渡航予定だった私達に向かって、こう言い…
「新型コロナワクチン」異物で必要悪という原点を忘れるな
■第8波に備えた新ワクチンの接種が始まった 新型コロナの変異ウイルス、オミクロン株に対応する新たなワクチンの接種が9月20日、全国各地の集団接種会場でスタートした。振り返ると、高齢者への新型コロナワクチンの接種が始まっ…