■へそ曲がりのコラム作法 尊敬する新聞記者のひとりにコラムニストの石井英夫さんがいる。産経新聞の1面コラム「産経抄」を35年の長きにわたって書き続け、数多くの読者に慕われた。言論界でも高く評価され、日本記者クラブ賞や菊…
対話型AI ~政府利用への提言~
対話型AI(人工知能)とは、人間と自然な会話を実現できるコンピューターテクノロジーのことである。言語の意味や文脈の把握、意図の推論ができ、人間のように質問の意味を理解して答えたり、求められている情報を提供したり、意思の…
「5類」移行 ひとりひとりがバランス感覚をもて
■5月8日から引き下げ 感染症の対策にはバランス感覚が欠かせない。小学生のとき、体育の授業で平均台の上を歩かされたことがあると思う。平均台の幅は10センチ足らず。バランスを失うと、平均台からドスンと落ちる。それは感染症…
映画「ハマのドン」~なぜ自民党政権に屈しなかったか~
先月(2023年4月)17日、東京・千代田区の日本記者クラブで映画「ハマのドン」の試写会があった。 2021年8月22日に行われた横浜市長選。当時の自民党・菅義偉首相が強力に推し進めるカジノ横浜誘致を争点に、誘致反対…
マスクを外してもとの生活に戻ろう
■危機意識の指標 3月13日からマスクの着用が自由になった。これまでは、付けずにコンビニに入ると嫌な顔をされ、早朝のランニングでは見ず知らずの人から「なぜ付けないのか」と睨(にら)まれた。忘れて何度、取りに戻ったことか…
「withコロナ」世代が得た学び~慶應義塾大学メディアコム修了式から~
2023年3月17日、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所(以下メディアコム)の22年度修了式が、三田キャンパス南校舎ホールにおいて開催された。40名が修了し、4月に就職・進学する。 4年生の総代である学生の司…
ウクライナ戦争と中国の影~73年前の朝鮮戦争を思い出す~
今年(2023年)1月17日夜。霧が深いウクライナの首都、キーウ近郊、ブロバルイの住宅地の上空でヘリコプターの墜落事故があった。ロシア軍との戦闘地域へ向かうモナスティルスキー内務相ら、搭乗していた9人が死亡。地上では住…
臓器移植法違反事件 このドナー不足をどうする
■警視庁がNPO法人の理事長を逮捕した 海外での臓器移植を仲介していたNPO法人の理事長が2月7日、臓器移植法違反容疑で警視庁に逮捕された。昨年9月のメッセージ@penで取り上げ、「臓器売買の疑いがある」と指摘したNP…
ホロコーストの地をめぐって思ったこと
私は幼い頃からホロコーストへの強い興味があった。振り返ってみれば、5歳ごろに見た映画「シンドラーのリスト」の影響であった。当時は、ひたすらユダヤ人が殺されていくのを見て怖かったのと、これが現実に起きたということが信じら…
中国の感染爆発と情報の混乱 ~武漢の教訓は生かされているか~
中国政府が昨年11月に新型コロナウイルス感染症に関する規制を緩和し、コロナを徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策を12月に突然解除した後、感染拡大ペースが加速した。当局がコロナ感染状況の日次データの公表を中止したり、感染…