シネマエッセイ articles

「天下政道」の下で潰される者――伊藤大輔『素浪人罷通る』を、いま観る

「天下政道」の下で潰される者――伊藤大輔『素浪人罷通る』を、いま観る

 猛暑の続く八月の京都、京都府京都文化博物館のフィルムシアターで、「伊藤大輔監督特集」が開催された。伊藤大輔といえば、日本映画草創期から活躍し、「時代劇の父」とも称された映画監督である。今回の特集では、無声映画時代の『御

<シネマ・エッセー> 否定と肯定

映画の試写会に、監督や俳優が出演して作品について語ることはありますが、劇映画の<登場人物>が映画の試写前にスピーチするのは、珍しいのではないでしょうか。日本記者クラブで行われた『否定と肯定』の試写会には、この映画のヒロイ

<シネマ・エッセー>関ヶ原

 東海道新幹線に乗り、列車が「関ヶ原トンネル」を通るたびに、私の思考に”転換”のスイッチが入ります。上り列車のときは「これからは東日本だ」という一種の緊張感。下りの場合は「関西に帰った」という感慨です。トンネルの西側、近

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