日航ジャンボ機墜落事故を扱ったノンフィクションを出版した。1985(昭和60)年8月12日、日航機が御巣鷹の尾根に墜落して520人が亡くなったあの航空事故である。この夏40年目の節目を迎える。なぜ、航空史上最悪の事故は…
「ポスト・マンデラ神話」歩みだす南ア
◆「新時代」初の連立政権発足 南半球の初冬の透き通る空に、次々と打ち上げられる21発の祝砲が轟いた。「国民統一政府(GNU)の樹立は極めて重要な瞬間。新時代の始まりだ」。6月19日、南アフリカの首都・プレトリアで開かれた…
英語使いが嘆く“和製”英語乱造
私は大学卒業後、伊藤忠商事という総合商社に入社した。中学・高校・大学を通じて英語会(ESS)に所属しひたすら英語の習得に勤しんできた者として、英語を武器として活用できる会社に就職したかったからである。ところがである、入社…
エッセー 通貨安のトルコをゆく(後編)
旅の後半は、トルコ南西部にある古代ローマ時代からの温泉保養地「パムッカレ」から、奇岩群で知られるトルコ屈指の観光スポット「カッパドキア」まで団体バスで移動し、最後は国内線の飛行機でイスタンブールに戻りました。 ■パムッ…
南ア民主化選挙から30年 揺れる「マンデラ党」政権
南アフリカの総選挙は先月(2024年5月)29日投票、開票作業が続いている。選挙管理委員会による確定結果は未だ出ていない。しかし、委員会はリアルタイムで開票状況を公表しており、開票率は既に94.66%。与党・アフリカ民…
エッセー 通貨安のトルコをゆく(前編)
コロナ禍明けの海外旅行の2回目は、円安の日本よりさらに通貨安のトルコを選びました。大阪の旅行会社が企画した4月21日から10日間のツアーで、「オリエント急行」で旅をする人々のために建てられた名門ホテル「ベラパレス」に2…
「春の夕」~メディアコム学生の就活支援活動~
もう真夏か、という陽気の5月18日午後、慶應義塾大学の第1校舎の大教室で、メディア・コミュニケーション研究所(略称メディアコム)の研究生の就活支援の活動として、「春の夕」行事がスタートした。メディアコムと前身・新聞研究…
“円暴落”という悪夢
先月(2024年4月)の中旬、東京・霞ヶ関でとある金融関係者の集まりがあった。そこには、元財務省財務官と元日銀総裁の姿もあった。話題は、その頃急速に進む円安・ドル高問題だった。「これは、安倍晋三元首相が進めた異次元金融…
エッセー 箱根でインバウンドをみた
4月2日(火)、妻と小学5年の孫を連れて、3人で箱根に行った。春休みとはいえ、平日なので、それほど混んではいないだろうと踏んでのことだ。コロナ明けのインバウンド需要で、箱根も大勢の外国人観光客で賑わっていると、テレビで見…