政治 articles

「天下政道」の下で潰される者――伊藤大輔『素浪人罷通る』を、いま観る

「天下政道」の下で潰される者――伊藤大輔『素浪人罷通る』を、いま観る

 猛暑の続く八月の京都、京都府京都文化博物館のフィルムシアターで、「伊藤大輔監督特集」が開催された。伊藤大輔といえば、日本映画草創期から活躍し、「時代劇の父」とも称された映画監督である。今回の特集では、無声映画時代の『御

再審制度の見直し-冤罪は防げるのか?

死刑囚だった袴田さんの再審・無罪確定が大きなきっかけとなった刑事訴訟法・再審制度の見直し法案は既に国会審議入りしている。しかし、法案の解釈をめぐって、検察は、抗告・証拠開示などについて事実上、これまでの権限を守ろうとする

「戦争になりますよ」後藤田正晴の遺言~ホルムズ海峡と機雷掃海艇~

「じつはそのころ、主人の血圧が異常に高くなり、娘が医者でしたので診察いたしました。ところが中曽根首相が主人の意見を入れてくださると、すっと下がって正常になったというのです。やはり官房長官が首相と異なる主張をするというのは

“中道”はどこへ向かうのか?

 天の声にもおかしな声があるといったのは、かつて総裁選に敗れた福田赳夫首相だと言われる。だが中道革新連合がこれだけ見事に負けると、どこから再建の手を付けたらよいのか見つけにくいのではないか。 直近の読売新聞の世論調査によ

政治における「中道」の発明と誤解

「中道政治という言葉は、池田大作の発明のようなものだ」 政治評論の場で、こうした言い回しを耳にすることがある。発言者は、現代日本政治の語り部とも言える田﨑史郎である。 この言明は、一見すると分かりやすい。公明党が「中道政

台湾問題を読み解くー〈大一統〉と〈屈辱の歴史〉、そして「制裁としての政策」

 台湾海峡の緊張が続くなか、高市早苗首相が「台湾有事は日本の〈存立危機事態〉になりうる」と発言した。これに対し中国政府は即座に反発し、「いかなる外部勢力の介入も許さない」と強く非難した。ここまでは、ある意味で想定内の外交

Top