今年(2023年)1月17日夜。霧が深いウクライナの首都、キーウ近郊、ブロバルイの住宅地の上空でヘリコプターの墜落事故があった。ロシア軍との戦闘地域へ向かうモナスティルスキー内務相ら、搭乗していた9人が死亡。地上では住…
ホロコーストの地をめぐって思ったこと
私は幼い頃からホロコーストへの強い興味があった。振り返ってみれば、5歳ごろに見た映画「シンドラーのリスト」の影響であった。当時は、ひたすらユダヤ人が殺されていくのを見て怖かったのと、これが現実に起きたということが信じら…
今年も中国・習近平政権から目を離せない
■20日間で2億4800万人もの感染者を出す ゼロコロナ政策の大幅な緩和に踏み切った中国でオーバーシュート(感染爆発)が起き、感染者の急拡大が続いている。今年1月8日には中国人の海外旅行が解禁され、1月下旬には民族大移…
海図なきまま荒海に漕ぎ出す“日銀丸”
昨年(2022年)末の事。「財務省関係者に日銀総裁の後任は見当たらないようだ。副総裁も出すかどうか」と語るのは財務省次官経験者の1人。 黒田東彦現日銀総裁は、今年(2023年)4月8日に任期を終える。日銀総裁ポストは、…
防衛3文書有識者会議〜大手メディア代表は問題提起したか〜
”戦争が廊下の奥に立っていた”(渡辺白泉。1939年・京大俳句掲載) 今年(2022年)9月末。読売新聞の首脳から財務省幹部に電話が入った。「防衛3文書改訂にあたり岸田政権が立ち上げた有識者会議に参加をという要請があっ…
自民党史から分析した岸田政権
岸田文雄政権の支持率が下がる一方、物価はとめどもなく上がり続け、歯止めがかからない。1ヵ月に3人の閣僚が辞任した。旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との不可解な癒着も根深い。自民党の保守精神のバックボーンにあった公平と…
国民に広がる円への不信
今年(2022年)7月のある日の事。「私は仕事柄、海外勤務があったり、帰国してからも外国出張を繰り返す生活だった。それもあって金融資産は半分が米ドル、そして残りが日本円だった。今回の様な異常なドル高(円安)では、何か法…
ジャーナリズムは中国・習近平政権をもっと強く批判すべきだ
■「2期10年の任期」と「68歳定年の慣例」を破る 5年に1度の中国共産党大会(第20回大会、10月16日~22日)が北京の人民大会堂で開かれ、閉幕直後の23日には最高指導部の人事で3期目の習近平(シー・チンピン)政権が…
“アベクロノミクス”の終焉
“アベクロノミクス”とはアベノミクスとクロダノミクスを合成した造語である。アベノミクスの元祖、安倍晋三元首相は既に亡くなり、クロダノミクスのリーダー、黒田東彦日銀総裁は来年の4月が任期。続投はまずない。 …
「感染急増の第七波」事態の悪化招く過剰反応を断ち切れ
■検査キットを活用して自主検査しよう 新型コロナの第7波で、全国の1日当たりの新規感染者の数が20万人を超えて第6波のピーク時の2倍に膨れ上がり、その後も過去最多を更新している。だが、重症者はそんなには増えていない。こ…