◆「新時代」初の連立政権発足 南半球の初冬の透き通る空に、次々と打ち上げられる21発の祝砲が轟いた。「国民統一政府(GNU)の樹立は極めて重要な瞬間。新時代の始まりだ」。6月19日、南アフリカの首都・プレトリアで開かれた…
南ア民主化選挙から30年 揺れる「マンデラ党」政権
南アフリカの総選挙は先月(2024年5月)29日投票、開票作業が続いている。選挙管理委員会による確定結果は未だ出ていない。しかし、委員会はリアルタイムで開票状況を公表しており、開票率は既に94.66%。与党・アフリカ民…
韓国総選挙の与党大敗と日韓関係
歴代最悪の「与少野多」 4月10日の韓国総選挙は、保守系与党が大敗した。300議席で争う選挙は、与党が6議席減らした108議席、革新系野党が192議席となった。ユン・ソンニョル政権を支えてきた与党にとっては、文字通りの「…
中国そして日本の肺炎顛末記
世界保健機関(WHO)が2023年11月22日、中国の子どもたちの間で増加している呼吸器疾患の集団感染について、中国当局にさらなる情報を求めたことを明らかにした。このニュースは、新たなパンデミックの可能性への警戒から、…
政府・司法の地方自治感覚を問う~沖縄・辺野古訴訟~
最近、国内政治で考えさせられたのは「地方自治とは何か」ということである。沖縄のアメリカ軍基地の移設に伴う名護市辺野古沖の埋め立て工事をめぐる沖縄県と国の訴訟で、沖縄の民意つまり住民投票の結果や、埋め立てに反対する知事の…
シリーズ “伝説の商社マン” J.W.チャイ元伊藤忠商事副会長の思い出
⑴ 厳しかった日本人駐在員への批判
伊藤忠商事といえば直ぐに思い浮かぶのは小説「不毛地帯」の主人公として有名になった瀬島龍三元会長だろうと思います。恐らくその次に有名なのが当時「巨人たちの握手」と呼ばれたトヨタとGMの提携を実現させ、NHKのドキュメンタ…
経済危機に揺れるスリランカを訪問した
1) 荒波砕けるスリランカ この夏、インド洋に浮かぶスリランカを訪れた。5泊6日の旅だった。8つある世界遺産のうち、仏教遺跡など5つを見ることができた。国名は「光輝く島」の意。スリランカを巡れば、豊かな自然と悠久の歴史…
福島第一原発の処理水放流と韓国
1)福島原発処理水とIAEA報告書 福島第一原発で貯まる処理水問題が大きな節目を迎えた。IAEA=国際原子力機関は7月4日、処理水を基準以下に薄めて海に放出する日本の計画が国際的な基準に合致し、安全とする報告書を公表し…
ゼロコロナ政策解禁、急拡大する中国新型コロナ
中国で新型コロナウイルス感染が再拡大し、6月末にピークを迎え週に約6500万人が感染するとの試算が示された。オミクロン株から派生した「XBB」系統がコロナ感染拡大に拍車をかけている。中国当局はコロナの感染者数を公表してお…