報告「2023年度・綱町三田会年次総会の開催」

 2023年度の綱町三田会の年次総会が、3月22日、慶應義塾大学三田キャンパスで開催された。西校舎517教室で開かれた年次総会には、年度末のあわただしい時期にもかかわらず、綱町三田会の会員であるメディアコミュニケーション研究所(以下;メディア・コム)の卒業生らおよそ40人が出席した。

 綱町三田会の会長は、歴代、メディア・コムの所長と決まっている。総会では、昨年10月に新たにメディア・コムの所長に就任された烏谷昌幸所長が、冒頭、会長としての挨拶に立ち、続いて綱町三田会の瀬下代表幹事が、議案の説明を行った。

 第1号議案は23年度の活動報告である。昨年9月30日に“秋の夕べ”を開催し、就活の経験と仕事をテーマにした、就職してまもない卒業生6人によるパネルディスカッションや面接官となった卒業生に就活を控えた学生らが挑む模擬面接を実施したことなど、4項目の活動が報告された。

 第2号議案の24年度の事業計画では、「就活時期の早まりにあわせて5月18日に“春の夕べ”を開催する予定であること」「昨年6月に初の試みとして、メディア・コムの学生だけでなく、現役のジャーナリスト等へも広く参加を呼びかけて拡大ミニゼミを実施したが、これを、24年度も実施することにし、秋の開催に向けてテーマなどの検討に入ること」「綱町三田会の会員による電子ジャーナル誌“メッセージ@pen”の電子ブック化を進めていくこと」の3項目が提案された。

 続いて、第3号議案の23年度の決算について、決算書の説明と監査報告があったあと、最後の第4号議案で、ミニゼミ、春の夕べ、綱町三田会70周年記念事業費やウェブサーバー・ドメイン管理費などを盛り込んだ、総額211万6526円の24年度の予算案が提案された。総会では、第1号議案から4号議案まで、一括採決の形で諮られ、出席者の拍手をもってすべての議案が、原案通り承認された。

 総会では出席者から、70周年事業について質問があったが、これについては瀬下代表幹事から、「コロナ禍の影響で延び延びとなっているが、皆さんの知恵も借りながら、24年度中になんとか記念事業をやりたい」との意向が示された。

 また、23年度に、ジャーナリズムと放送法をテーマにして開催された拡大ミニゼミで報告者となった元テレビ東京の工藤卓男君より、総会の場を借りる形で、あらためて当時を振り返ってのミニ講演があった。

 総会終了後、場所を南校舎のザ・カフェテリアに移して、2023年度メディア・コム修了式を記念してOBOGと新修了生との懇親会が開かれた。烏谷所長、瀬下代表幹事からの祝辞に続いて、元毎日映画社の磯貝喜兵衛君による乾杯の音頭で懇親会の幕を開けた。

 懇談の合間には、ゼミごとに、順番に修了生自己紹介が行われ、それぞれが就職先とともに新たな一歩に向けての抱負を述べ、OBOGから温かい拍手が送られた。

 ちなみに、学生本人からの回答を元に、メディア・コムがまとめたところによると、23年度のメディア・コムの4年生の在籍者数は70人で、これらの進路・就職の内定状況は、メディア系企業への就職内定が31人、それ以外の企業への内定と進学をあわせて、39人となっている。

松舘晃(綱町三田会会員)

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