2022年11月、一般向けに公開された生成AI「ChatGPT」は、瞬く間に私たちの社会を大きく揺るがし始めた。それは「記者」の存在意義にも、深刻な問いを突きつけている。 本稿では記者活動を通じて得た自身の経験を元に…
開かれた番組アーカイブを目指して ~32年目の改革~
横浜駅から地下鉄みなとみらい線に乗って、日本大通り駅で降りる。改札口から出口3に向かい、エスカレーターで地上に出ると、駅に直結した横浜情報文化センタービルの1階フロアーに着く。フロアーの脇にあるエレベータに乗って8階で…
ミニゼミレポート「ジャーナリズムと資金」
近年、あらゆる分野でデジタル化が進み、人々の情報空間も大きく変化した。社会の変化に伴い、人々に向けて情報を発信してきたメディアもデジタル改革を進めている。 多くの人々が情報をインターネット空間で入手するようになった中、…
『探訪 ローカル番組の作り手たち』に託されたもの
朝日新聞記者として長く放送界を取材してきたジャーナリスト、隈元信一さんの著書『探訪 ローカル番組の作り手たち』(はる書房)が今月、出版された。「地方の作り手が元気だ!」と精力的に旅を続けた隈元さんは、昨年秋に末期がんで…
ミニゼミリポート「根室新聞の休刊、そして復刊」
2021年3月31日、根室市に拠点を置く「日本最東端」の地方紙『根室新聞』が休刊した。根室新聞とは、1947年1月6日の創刊以来、市政や北方領土問題、市民活動など、根室の地域に根ざした情報を長きにわたって提供してきた地…
ミニゼミレポート「SNS社会での番組制作のあり方」
2021年7月7日、今年度2回目のミニゼミがオンラインで開催された。今回の議論のテーマは「SNS社会での番組制作」。昨年5月23日、恋愛リアリティ番組『テラスハウス2019-2020』に出演していた女性プロレスラーの木…
シリーズ 「5年後、コロナ後の世界」 Ⅴ プラットフォーマーを待受ける難題~FBを中心に考える~
新型コロナの感染拡大が始まって1年になるが、デジタル技術の導入が盛んになり巨大IT企業の成長が加速している。たとえば、フェイスブック(FB)の21年1~3月の売上は前年同期比48%増、利益は94%増といった具合だ。 …
インフォデミックと都知事選
2020年東京都知事選は新型コロナウイルス感染拡大という、かつてない状況下での選挙となった。小池百合子知事は感染拡大防止を理由に街頭活動やテレビ討論を避けたが、現職としての会見映像が連日テレビに流れた。同じころ学歴疑惑…
「ミニゼミ報告」新型コロナと”自粛”報道
5月20日、2020年度最初のミニゼミが開催され、「新型コロナとメディア」を題材に、メディア・コミュニケーション研究所(旧新聞研究所)教員およびOBOGとともに現役学生が 議論を交わした。 中国・武漢発の新型コロ…