ハンタウイルス感染症が注目を集めている。背景には、アフリカ・カーボベルデ沖を航行していたクルーズ船で、ハンタウイルス感染が疑われる事例と複数の死亡例が報告されたことがある。これを受け、日本でも報道が増加したが、国立健康…
ハンタウイルス 人気のクルーズ船に潜む感染症の脅威
■アウトブレイクに過ぎないのか 「大西洋を航行中のクルーズ船でハンタウイルスが流行し、これまでに3人が死亡している」。WHO(世界保健機関)が5月4日、こう発表しその後の報道も続いてちょっとした騒動となった。このハンタウ…
「麻疹の流行」 排除状態なのに感染が拡大する矛盾
■子供の病気と侮ってはならない 「麻疹」と書いて「はしか」と読む。そのむかし、中国の麻疹という疾病が日本ではしかと呼ばれていたことから、はしかに麻疹の漢字を当てるようになったという。麻疹をそのまま「ましん」と音読みするこ…
iPS細胞由来の再生医療製品が実用化へ -マウスiPS細胞発表から20年-
iPS細胞の発見から20年。ついに、その技術が実際の治療手段として患者のもとに届こうとしている。厚生労働省の専門部会は2月19日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った二つの再生医療製品について、条件・期限付きの製造販…
「天災は忘れたころに…」 新型インフルの警戒を怠るな
■世界で7400万人が感染死する 新型インフルエンザの発生が気になる。新年早々、暗い話で申し訳ないが、新型インフルエンザウイルスがひとたび出現すると、人類は免疫を持っていないからあっと言う間に世界中に広まり、パンデミック…
「マダニ感染症SFTS」決して侮るなかれ
■怖がるべき疾病 12年前のこのメッセージ@pen(2013年4月号)に「マダニ感染…正しく怖がるのは難しい」というタイトルでこんな記事を書いた。 〈報道も日本のどこかでアウトブレイク(流行)して人がバタバタと倒れて死ぬ…
アメリカへの輸出拡大続く日本医薬品業界とトランプ政権
2025年1月20日にドナルド・トランプ氏が米国大統領に就任し、大統領権限を行使して不法移民の強制送還、関税強化を打ち出してきた。「米国第一主義」「対中強硬」を基本方針に、経済の不透明感が増大していく中で、今後の医療政…
解説 中国で急拡大のヒトメタニューモ・ウィルス~新型コロナとは別物~
中国の病院がマスクを着けた人々であふれかえっている様子がソーシャルメディアで広まったため、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に続く新たなパンデミックへの懸念が一部のメディアで報じられている。果たして、それは現…
心臓病の疑いに脅え、おのれの弱さ思い知る
■始まりは背中と胸の激痛だった 私事(わたくしごと)で恐縮だが、68歳のわが身に心疾患の疑いが出て検査入院した。先に結論から言うと、重大な病ではなかったのだが、止まれば命を失う心臓だ。それだけに死についていろいろと考えさ…
製薬会社リストラの背景 ~スタートアップベンチャーによる創薬~
2024年5月以降、武田薬品工業や協和キリンなど、国内の製薬企業が相次いで退職者を募集すると発表した。その退職者の募集に当たっては、研究開発部門の従業員を対象に含むケースが目立つ。この背景には、“医薬品の研究開発のあり…