脱炭素への世界のCO2排出量で約2割を占める自動車業界への圧力が高まっている。一方、株式市場ではEVのトップ企業、テスラの株式が高騰し、既存自動車メーカーでもEVへの取組みが進捗しているGMやVWなどの株価が上昇してい…
シリーズ 「5年後、コロナ後の世界」 Ⅴ プラットフォーマーを待受ける難題~FBを中心に考える~
新型コロナの感染拡大が始まって1年になるが、デジタル技術の導入が盛んになり巨大IT企業の成長が加速している。たとえば、フェイスブック(FB)の21年1~3月の売上は前年同期比48%増、利益は94%増といった具合だ。 …
シリーズ「5年後、コロナ後の世界」Ⅳ ゲオテクノロジー(先端技術をめぐる地政学)から米中の今後をみる
米中の対立でサプライチェーンの東西分断が進むという見方が強い。習近平政府もまた従来のサプライチェーンを再構築する「双循環政策」を打ち出した。では、中国を世界から孤立させる強硬策をとる選択肢が西側にあるかと問われれば、中…
新型コロナ感染症と観光&GOTO
今回のコロナウイルス感染症は、観光産業に大きな影響を与えました。世界的な流行で、3密を避けソーシャルディスタンスを取ることが求められていることもあり、海外旅行と訪日旅行はほぼゼロ、国内旅行・出張・飲食等も多少は需要があ…
これは、始まりにすぎない~2つの論文が描きだすパンデミックの姿~
「次に世界を覆う致命的なパンデミックは、我々がこれまでに承知している(SARSなどによる)いかなる恐怖とも似ても似つかぬものとなるかもしれない。」(アメリカ科学誌「Science Alert」2018年 5月14日号)…
“津波”は近づいている?~ある経済学者の警告~
白い塊のようなものが松林を抜けてきた。間髪を入れず高さ15m-20mの松林の上に飛び散る水しぶきが見えた。「津波がきた」(止まった刻 検証・大川小事件 河北新報社報道部編 岩波書店刊)。 2011年3月11日午後…
ミニゼミ報告 なぜメディアは報じられなかったのか:「就職氷河期世代」を事例として
2019年6月26日、「就職氷河期世代」というテーマのもと、2019年度第2回ミニゼミが、慶應義塾大学三田キャンパスで開かれた。「就職氷河期世代」に対する当時の報道のあり方を中心に、メデイア・コミュニケーション研究所の…
まるで中国!~統計不正の構造~
「最近中国に行き、こうして無事に帰ってきました」とおどけた調子で巧みに日本語を操る。「でも、中国批判はこの辺で止めておきます」と警戒心も見せた。中国出身だが、日本で活躍する中国人エコノミスト 柯隆 氏(東京財団政策研究…
2025大阪国際万博はカジノとセット
EXPO70(大阪万国博覧会)の年、筆者は新聞社の地方支局記者だった。県政担当として「県の日」取材のため、10日余り会場近くの宿舎に泊まり込みで会場内を駆けずり回った。異様な姿(と思った)「太陽の塔」を見上げながら、会…
「ゴーン事件」が記者の基本を思い出させてくれた
▶これほど驚かされる事件は久しぶりだ のっけから私事で恐縮だが、35年間新聞記者として勤めた産経新聞社を退社し、昨年11月1日からひとりのジャーナリストとして仕事を始めた。その直後に起きたのが、「ゴーン事件」だった。 …