2019年6月26日、「就職氷河期世代」というテーマのもと、2019年度第2回ミニゼミが、慶應義塾大学三田キャンパスで開かれた。「就職氷河期世代」に対する当時の報道のあり方を中心に、メデイア・コミュニケーション研究所の…
まるで中国!~統計不正の構造~
「最近中国に行き、こうして無事に帰ってきました」とおどけた調子で巧みに日本語を操る。「でも、中国批判はこの辺で止めておきます」と警戒心も見せた。中国出身だが、日本で活躍する中国人エコノミスト 柯隆 氏(東京財団政策研究…
2025大阪国際万博はカジノとセット
EXPO70(大阪万国博覧会)の年、筆者は新聞社の地方支局記者だった。県政担当として「県の日」取材のため、10日余り会場近くの宿舎に泊まり込みで会場内を駆けずり回った。異様な姿(と思った)「太陽の塔」を見上げながら、会…
「ゴーン事件」が記者の基本を思い出させてくれた
▶これほど驚かされる事件は久しぶりだ のっけから私事で恐縮だが、35年間新聞記者として勤めた産経新聞社を退社し、昨年11月1日からひとりのジャーナリストとして仕事を始めた。その直後に起きたのが、「ゴーン事件」だった。 …
インバウンドで甦る関西経済
「大阪の景気はどうです?」と聞かれたら、ためらいなく「長いこと、低迷しています」と答えてきた。ところが、シンクタンク、アジア太平洋研究所(APIR、大阪市)が先月(12月)中旬開いた景気討論会に出て耳を疑った。パネリス…
二期目に入る?黒田日銀-待ち受けるリスク-
先月(11月)末日、 東京・銀座のとあるビル13階の一室。元日銀副総裁と経済ジャーナリスト数人による定例の勉強会が開催されていた。 元日銀副総裁が用意した資料が机の上に置かれたが、この日は資料無しの議論から始まった。来年…
ニュース国際発信の日々~KBS校閲委員の730日~
円安ウォン高は “被害”か? 2012年12月、日本と韓国は暦の上ばかりか、文字通りの新年を迎えることとなった。16日の衆議院選挙で自民党が圧勝し、安倍政権…
大阪万博の誘致、カジノ計画と同時進行
東京五輪・パラリンピック開催の5年後の2025年、大阪で再び国際博覧会(万博)が開かれるかも知れない。大阪府の誘致に呼応して政府は積極的に支援する方針で、3月に開催概要も公表された。これから本格的な誘致活動が始まるが、大…
名門「東芝」の目を覆う凋落、再生は可能なのか?
戦後の高度成長を支えた日本の経済界で、中心となったリーダー会社の一つは間違いなく東芝だったろう。経団連会長(1956~1968年)となった石坂泰三(1970年88歳で死去)は戦後の高度成長期を牽引した財界人だった。やはり…
黒田バズーカの終わり? ~日銀の検証を”検証”する~
先月(9月)8日、東京・東銀座のビル最上階の会議室。慶應義塾大学特別招聘教授 白井さゆり氏とジャーナリスト、金融関係者など10数人のランチミーティングがあった。と言っても、夫々が近くのコンビニなどでサンドイッチやおにぎり…