■RNAを医療に役立たせたい 苦労の連続だが、彼女の人生にはドラマがある。10月2日にノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった、米ペンシルベニア大学特任教授のカタリン・カリコさん(68)のことだ。 報道を総合すると、カ…
「葬送」 さようなら門田守人先生 わが心の師だった
■「また一杯」と考えていた矢先 その訃報は突然、入ってきた。 9月7日午後5時すぎ、机の上のスマホが鳴った。親しい医療関係者からで、出ると「門田守人(もんでん・もりと)先生が亡くなられたらしい」と告げられた。庭先のキ…
救える命を救おう~日本移植会議シンポジウムに参加して~
一般社団法人「日本移植会議」という団体があります。その2019年に設立された団体の代表理事は東京女子医大名誉教授の小柳仁先生です。小柳先生といえば心臓外科で高名を博した榊原先生の門下生であり、その流れを継いで恐らく日…
「パンデミック」はまた必ずやってくる
■隅田川花火大会が4年ぶりに再開 この夏は新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが2類相当から5類に移行し、イベントの規制が緩和された初めてのお盆(8月13日~16日)休みを迎える。 JR各社のまとめによると…
ゼロコロナ政策解禁、急拡大する中国新型コロナ
中国で新型コロナウイルス感染が再拡大し、6月末にピークを迎え週に約6500万人が感染するとの試算が示された。オミクロン株から派生した「XBB」系統がコロナ感染拡大に拍車をかけている。中国当局はコロナの感染者数を公表してお…
新型コロナ「感染症とは何か」を考える時だ
■山頂に立ったところ 新型コロナウイルスによる未知の感染症が発生し、中国湖北省武漢市でアウトブレイク(地域的流行)が始まったのが2019年12月だった。それ以来3年半以上にわたってほぼ毎月毎回、新型コロナの問題点をこの…
これが新型コロナ対策の極意だ
■へそ曲がりのコラム作法 尊敬する新聞記者のひとりにコラムニストの石井英夫さんがいる。産経新聞の1面コラム「産経抄」を35年の長きにわたって書き続け、数多くの読者に慕われた。言論界でも高く評価され、日本記者クラブ賞や菊…
「5類」移行 ひとりひとりがバランス感覚をもて
■5月8日から引き下げ 感染症の対策にはバランス感覚が欠かせない。小学生のとき、体育の授業で平均台の上を歩かされたことがあると思う。平均台の幅は10センチ足らず。バランスを失うと、平均台からドスンと落ちる。それは感染症…
マスクを外してもとの生活に戻ろう
■危機意識の指標 3月13日からマスクの着用が自由になった。これまでは、付けずにコンビニに入ると嫌な顔をされ、早朝のランニングでは見ず知らずの人から「なぜ付けないのか」と睨(にら)まれた。忘れて何度、取りに戻ったことか…
臓器移植法違反事件 このドナー不足をどうする
■警視庁がNPO法人の理事長を逮捕した 海外での臓器移植を仲介していたNPO法人の理事長が2月7日、臓器移植法違反容疑で警視庁に逮捕された。昨年9月のメッセージ@penで取り上げ、「臓器売買の疑いがある」と指摘したNP…