ジャーナリズム活動は、福沢諭吉の手がけた主要な事業の一つであった。明治6年(1873年)森有礼によって提唱された「明六社」は、福澤諭吉のほか西村茂樹、津田真道、西周、中村正直、加藤弘之、箕作秋坪、箕作麟祥らが加わって活…
旅と人間/時は過ぎゆく ―福沢諭吉とともに―
家でということは、安心してくつろいで、ということだ。旅に出るということは、なかば冒険するということであり、旅にはさまざまな不安がつきまとって離れないが、それでも旅の喜びと楽しみは、大きい。旅に出た時、自分が別人になった…
元NHKカメラマンの回想ーシージャック事件
私は1969年9月末、再び広島へデスクとして転勤になり、広島及び管内局までのカラー放送を実施した。 1970年5月12日の午後、波静かな瀬戸内海で定期旅客船が乗っ取られ、さらにその犯人川藤展久(当時20歳)が射殺される…
旅と人間 ―― ローマ、そして女王、シチリア島へ ―
いずこにおいても人生を旅している人びとは、宇宙空間と大地においてさまざまな環境やトポス、場所、ホドス、道を体験しつづけている。ふたつのギリシア語によって照らし出される時間と空間、人間の姿、人びとの動きや行為がある。 ト…
TVドキュメンタリーの誕生 『現代の映像』第1回~還らぬ海~撮影記
■佐吉丸遭難 私が撮影した『現代の映像』第1回〔還らぬ海]~第6佐吉丸遭難の記録~は、1964年4月12日に放送されました。番組は北洋漁業の現状をテーマとし、タラ・ハエナワ木造漁船第6佐吉丸(36トン)が3月4日朝、シ…
旅と人間―京都をめぐって―
京都とともに旅びとは、いったい何を思い浮かべるのだろうか。 京都とともにただちに東山を思い浮かべる人びとがいるだろう。京都盆地の風景は独特だ。東山、北山、西山、三方が山だが、洛南方面は奈良へとつづく大地であり、開けてい…
人生と旅/川の旅 <大地の芸術祭>とともに
柳田國男は、汽車の窓を風景の窓と呼ぶ。変わりゆく車窓風景ほどダイナミックで楽しい風景はないだろう。だいぶ以前のことだが、窓を開けて景色を楽しんでいた時、渓流の水音が耳に触れた汽車の窓があった。窓といってもさまざまだが、…