2020年東京都知事選は新型コロナウイルス感染拡大という、かつてない状況下での選挙となった。小池百合子知事は感染拡大防止を理由に街頭活動やテレビ討論を避けたが、現職としての会見映像が連日テレビに流れた。同じころ学歴疑惑…
「ミニゼミ報告」新型コロナと”自粛”報道
5月20日、2020年度最初のミニゼミが開催され、「新型コロナとメディア」を題材に、メディア・コミュニケーション研究所(旧新聞研究所)教員およびOBOGとともに現役学生が 議論を交わした。 中国・武漢発の新型コロ…
コロナが加速させるニュースメディア革命-新聞は終わったのか-
十数年の間、部数低落にあえぐ新聞は、降ってわいたコロナ禍によって深刻な影響を受けている。広告減によりページは薄くなり、販売店のチラシも激減している。 歴史を振り返ると、明治初期に活版印刷の近代的な日刊新聞がはじめて登…
ミニゼミリポート「香港デモとSNS」
2019年12月4日、三田キャンパスにおいて2019年度最後のミニゼミが開催され、「香港デモとSNS」を題材に、ジャーナリスト8名、研究所所属の教授2名、学生7名が熱く議論を交わした。ジャーナリストから70年代安保の頃…
番組アーカイブの活用と大学教育
「テレビでお涙頂戴のドキュメンタリーは見たことがあったが、戦争をテーマにしたこうしたドキュメンタリー作品は、今まで見たことがなかった。」「ラジオ番組を耳で集中して聴く経験は初めてで、すごく新鮮だった。」―スマホやネットを…
「あいちトリエンナーレ」が映し出したもの —「情」の視点から考える
名古屋市を中心に8月1日から開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」が10月14日、閉幕した。展示の一部である「表現の不自由展・その後」(以下「不自由展」)がテロ予告や脅迫を受け開幕直後に展示中止となった。こ…
ミニゼミリポート 実名報道の是非と京アニ放火事件
2019年9月25日、「実名報道」というテーマのもと、2019年度第3回ミニゼミが、慶應義塾大学三田キャンパスで開かれた。実名報道は必要なのか、疑問や関心を持った学生が参加し、メディア・コミュニケーション研究所の担当教授…
メディアはハンセン病をどう伝えたか
2019年7月9日、ハンセン病の元患者家族が受けた差別被害をめぐり国に損害賠償を命じた熊本地裁判決について、政府が控訴しない方針を決めた。安倍総理は総理大臣官邸で会見を行い、次のように述べた、「今回の判決内容については…
テレビの放送史を飾る1601番組
昭和28年に、日本でテレビ放送が始まって以来、毎年、夥しい数の番組が放送されてきた。その中には、視聴者の心を打ち、もう一度見たいと思う番組が数多く含まれている。しかし、あらかじめ視聴者が録画するか、一部の番組でDVDを…
お客様は中高年 ~BSTV放送の最新事情~
日本でテレビ放送が始まって来年で65年。人間で言えば高齢者の仲間入りだ。「それで若者のテレビ離れが進むのか」というのは冗談だが、テレビが“若者のメディア”であった時代はもう終わっている。だが、テレビ業界はそのことを認めた…