エッセイ articles

旅と人間──トポスとホドス──西田幾多郎と和辻哲郎

旅と人間──トポスとホドス──西田幾多郎と和辻哲郎

 哲学者、西田幾多郎は、人間にとって真の環境は世界だという。時間的空間的世界、歴史的社会的世界、人格的世界、日常的世界が姿を現す。 倫理学者、和辻哲郎は、人間を間柄存在として理解したが、根本的空間、定位された空間、環境的…

旅と人間―京都をめぐって―

 京都とともに旅びとは、いったい何を思い浮かべるのだろうか。 京都とともにただちに東山を思い浮かべる人びとがいるだろう。京都盆地の風景は独特だ。東山、北山、西山、三方が山だが、洛南方面は奈良へとつづく大地であり、開けてい…

グッドバイ・パパ

 死の当日、父は救急車に乗せられて茅ヶ崎にある病院を出たのだそうだ。 
「意識はあったんでしょうか?」と問う私に主治医だったその医師は答えた。 
「声をかければ、はいとか、大丈夫ですとか、答えはありましたよ」 
 父は死…

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